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三田様
国立天文台の大石です。
>測されないと学会などで報告されていましたが、先生の観測より広範囲の測定を
>したため、ご紹介の論文でグリシンが見つからないという結論に至ったというこ
>とでしょうか。
否定論文著者が新たに観測したもの,また,過去の観測データを
チェックして,見えるべきものが見えない,と結論しています。
彼らが用いたのは私が確認観測に用いたスペクトル線とは別のものです。
>2003年のグリシンを検出したという論文でのスペクトルの帰属が異なると
>言っていると言い切っているようですが、その辺の評価はどうなるのでしょうか。
そもそも信号が弱いのですが,過去の研究によって存在が知られている
星間分子の遷移ですので相対的には信頼できると思います。
>「現時点でグリシンが存在する証拠はない」という
>ことになるかと思いますが、そのような認識で良いのでしょうか。
そうですね。存在していると断言できる証拠はない,というところでしょう。
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