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ＬＩＦＥの皆様
現象としておもしろく思ったのは，
石浜明先生 （財）日本生物化学科学研究所
の発表（プログラム番号２Ｃ３）です．
大腸菌が増殖相から静止相にはいる
時，そのコロニー内の菌をパーコールを使って密度ごと
に分離したところ，意外にも不連続なバンドに分離されて
きたというもの．静止相にはいるまでには，複数の遺伝子
が活動する必要があり，それぞれの遺伝子の発現状態
が，パーコール遠心分離のそれぞれのバンドに反映されて
いるもようとのこと．
複雑な細胞内の代謝状態が，特定の遺伝子の発現開始
にともなって，異なる定常状態へとジャンプすることは想像に難くない
ですが，細胞の密度にまでその不連続性が現れるなら，おもしろい
ことです．
石浜先生は，微生物学分野では超有名．
（上記の離散性は，細胞分裂という離散的現象
を反映しているようにも思います．細胞質の合成速度と細胞分裂
速度の関係で，幾つかの離散的バンドができうるのでは．ご本人に
質問しなかったのが悔やまれる．）
なお，今回の日本進化学会の要旨集は，学会のＨＰから参照可能です．
http://wwwsoc.nii.ac.jp/sesj2/
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