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稲垣様
素朴な疑問にお付き合いいただいて,大変感謝いたしております.
> これには「拘束条件(constraint)」の導入という、人工知能分野で
> 常套的に行われているトリックが潜んでいます。人工知能の分野では
> 「強力な方法」とみなされています。なぜ?と他の分野の方は
> 不思議がられることが多いです。
私も以前は情報処理をやっていましたので,この辺の効果は共感を
覚えます.:)
私が?と思いましたのは,この拘束条件が反応のモデル
としてならまだしも,適用できる実社会の問題に,思いいたらなかった
からです.それと,先の保存型の素子を物理的にあるいはソフト的
に作ることを考えた際,制約を満たすための周辺回路,あるいは条件
分岐を構成することのコストが,制約条件の導入による効果と比べて
結構大きいのかな?と思えたからです.
> そしてそのセルを使ったオートマトンは、ウルフラム型のカオスの縁に
> 似た現象を起こすとともに、カウフマン型のカオスの縁の性質をも
> もっています。
という性質が,先の素子つくられたオートマトンでしか実現できない,
あるいは,極めて少数の素子で構成できる,あるいはいわゆる「カオス
の縁」状態へもってゆくのにパラメタ調整の必要が無いなどのメリット
があると面白く,さらに「カオスの縁」を「起こすこと」の実社会への
応用例が示されると,もっと面白いと思います(現象をカオスの縁として
理解するというのではなく).
飯田一浩
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