生命の起源フォーラム (ORIGINS OF LIFE FORUM) - help
生命の起源フォーラム (ORIGINS OF LIFE FORUM)
Welcome to 生命の起源フォーラム (ORIGINS OF LIFE FORUM) - help -
生命の起源 #1354 : LIFE Mailinglist Archive for the Origins of Life study
LIFE Mailinglist Archive for the Origins of Life Study

ID
1354
DATE
04/03/2002 10:31:36 AM
TITLE
[life:001354] Re: SSOEL27-CD-Spectrum
AUTHOR
"Yamagishi, Akihiko" <yamagish@***.***>
BODY


飯田様
光の吸収そのものはA,B二つの励起子それぞれ独立に(基本的には)おきるのですが
、ABが、下記の様な配置になっているときに二つの円偏光に対するA,Bの相互作用が
異なって、吸光度の差が起きると理解しています。

定性的には、飯田さんの最後の解釈も、当たらずとも遠からずという感じですが、そ
れぞれの励起子はそれぞれ固有の吸収は持つので、どちらの円偏光に対しても光吸収
を起こします。ただ、その大きさが右旋光と左旋光で異なってくることになります。
分子が反対に向いたときにどうなるのかは、厳密には(私には)よくわかりません。
前回の文は、二つの励起子が全く等価な時には同じになる、というつもりで書きまし
た。AとBの吸収が異なっているときには複雑な波長依存性を示しそうな感じです(
実際CDは波長依存性をみて議論します)が、よくわかりません。

山岸

> 山岸先生> ここで、AとBが仮に右回りだとすると、それを裏からみてもBはAに対して
>右回りに
> > なります。つまり、らせんの回転方向は見る方向によらないで、右回りか左回りかが
> > 決まっていることになります。
>
> 私は,
> > A→Bはひっくりかえしても
> > B←Aで,分子の空間的向きによらない.
> を同じ意図で書きましたが,またまた考えてみると,A→Bと水中でひっくりかえって
>いる
> B←Aが同時に吸光することはないのではないかと思います.
>
> A→Bなる配置の分子に右まわりの円偏光(1色め)があたった時に吸収が見られると
>すると,
> ひっくりかえっている状態の分子B←Aに同じ偏光が当たった場合,ほとんど吸収され
>ない
> のではないでしょうか.
>
> それで,1色(右回り円偏光)だけだと,A→B方向の分子があるらしい?ということ
> だけがわかり,2色め(左回り円偏光)を当てると,
> A→Bも,B←Aも吸収しないので,確かにA→Bの配置の分子がある
> ということになるのでは?
>
> 飯田一浩

-----
Go to page top