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小野 様 LIFEの皆様
おはようございます．
１．機能的境界の話
小野さん> あまりたいそうなことは考えてません。とりあえず
> 膜の材料となる脂質分子が膜の内側のダイナミクスによって補充
> されている、という程度のことです。
>
>飯田 > 「機能」としての境界とは，何を意味しておられますか？
>
小野さん> 例えば、リン脂質が集合している、とか、Ca イオンの濃度が
> 異なっている、といった量ではなく、タンパク質等が移動できない、
> といった視点で境界を考える、といった意味のつもりです。
拡散制限とか，与えられた境界（境界条件）のイメージですね．
拡散制限は，離散的な分布を形成するメカニズムに含まれますが，
１）与えられた境界は，認識の問題が入るので曲者です．
（生命現象では，脂質膜の形成その他の凝集／拡散制限などの
メカニズムで境界が自然に生じますね．できた境界（例えば細胞）
がもとでさらに高次の境界（上皮）などが形成されたりしますね．
そういう繰り返しとか，入れ子構造の一部（一階層）を与えられた
境界と見なすかどうかは，全体の見方，部分の見方とかいう議論に
陥ってしまいがち．）
私は小野さんの機能的境界は，郡司さん関係の議論かと思って，
困ったなと思ったことでした．：）
（これは余談ですが，生命の起原および進化学会の学会誌
Viva Originoの最新号に
{Gunji, Y-P and Ito G. (1997), Toward a theory of the
origin of boundary, Viva Origino 25:207-221.}
なる論文が掲載されいます．学会誌の論文についても
議論したいです．しかし，著者のいないところで議論するのは，
いまいちアンフェアなので郡司さんにも一時的にでも参加して
もらえないかと思ったりしてます．）
（続く）
飯田一浩
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"Life and Evolution '97"
Kazuhiro Iida,
Fundamental Research Laboratories, NEC Corporation,
34 Miyuki-ga-Oka, Tsukuba, Ibaraki, 305 Japan.
TEL +81(298)50-1142, FAX +81(298)56-6136.
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