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大戸です。
At 20:01 97/09/24 +0900, Naoaki Ono wrote:
> 飯田さん、及び LIFE の皆様。
> はじめまして。新しく入会した東大広域システムの小野と申します。
> >2.生命を議論する対象となる部分系は,物理的境界の内部であっ
> > て,境界の離散的な分布を形成するメカニズムを保有する
> ここで「境界」として意識されているのは、拡散反応系における界面
> のように、「系の状態が(急速に)変化する領域」というよりも、
> 「物質の行き来を制限する構造」としての境界という意味と考えて
> いいんでしょうか?
>
> (どうも両方の見方が混ざっているようにも思えるのですが..)
>
> ある部分系がそれと認識できるためには、その部分系と残りの
> 系との間の物質(、エネルギー、情報等)のやりとりをどこかで
> 制限する構造(境界、あるいは「膜」)が存在すればいい。
> 特に、その構造をその部分系自身が作り出し、維持している場合、
> それはひとつの特徴的な部分系として検出され得るだろう、という
> 筋書きなんだと思うのですが、
詳しくは飯田さんがコメントされると思いますが、この議論の底辺には
マトゥラナらの「オートポイエーシス」中の閉鎖系があるように感じて
います。
しかし、その形成過程においては、ローレンツアトラクタのサドルポイ
ントのような、散逸構造における臨界点(界面?)の存在が不可欠でしょ
う。BZ反応などの臨界面がそのまま、機能的な境界となりうるかとい
うと、そうでもなく、魚類の鰭で見られた、濃度の空間分布に誘導され
て骨格が形成されるような、境界形成への前駆的な「場」の形成になる
ような気はします。
> そういった領域や状態としてではない、「機能」としての境界、を
> 数学的というか物理的に記述する方法はどんなものが考えられるの
> でしょうか、そこのところがまだ良く分かりません。
多分、散逸構造を用いることになるのではないでしょうか?情報工学
におけるエントロピーうんぬんではあまり実用的には適さないでしょ
う(無意味という訳ではない(セマンティックギャップが大きい))。
あと、ダイナミクスに絡んでくると思いますので、飯田さんのスレッ
ドの目下の目的である、生命システムとしての(静的な)必要条件の提
案(ですよね?)には、まだ速い気がします。
#多分、私が別スレッドで行えば良いのでしょうけど...
#今月中は根性を込めたコメントは難しいので、勘弁を _._
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