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三田様 LIFEの皆様
昨日は,大変ありがとうございました.
三田さん:>e.e.=2% = (0.51-0.49)/(0.51+0.49) *100
>ホモキラルな5量体オリゴマーを考えると、
>(0.51^5-0.49^5)/(0.51^5+0.49^5)*100=10%
>となり、異性対比が増加することになります。
飯田:ヘリクスを作りやすい全てホモキラルのオリゴマー
しか残らないと仮定すると2番目の式になりますね.なるほど.
これらのオリゴマーが再度モノマーにまで分解され,
自然ラセミ化を逃れて,再度オリゴマーが形成される
と,異性体比が向上してゆく.そういうストーリーですね.
私は,モノマー数は不変としてモノマーも含めてトータルで
異性体比を計算したものですから,オリゴマー形成の有無に
かかわらず,異性体比は不変;自然ラセミ化の存在を考えると
異性体比はむしろ低下すると考えておりました.
この考えと,三田さんのご指導内容を合わせてみますと,
異性体比の向上には,モノマー自体の消滅(流出,環状化を含む)
と生成(宇宙からの原料の持続的供給),弱い自然ラセミ化
という条件が不可欠であるように思います.
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Kazuhiro Iida, "Life and Evolution '99 --> "
Fundamental Research Laboratories, NEC Corporation,
34 Miyuki-ga-Oka, Tsukuba, Ibaraki, 305-8501 Japan.
Phone +81(298)50-1142, Facsimile +81(298)56-6136.
-----Original Message-----
From: Mita, Hajime [mailto:mita@***.***]
Sent: Thursday, November 25, 1999 11:12 PM
To: life ML
Subject: [life:01115] Re: Seminar by Prof. Cronin
LIFEの皆様 飯田様
ラフなことを言うと、次のようになると思います。
アミノ酸を次のように仮定して
生成するオリゴマーの数では、D・Lの混合したオリゴマーの方が多くできる訳です
が、それらが分解しやすければ、ホモキラルなオリゴマ-の生成量は少なくとも、ホ
モキラルなオリゴマーだけが残ります。生成量は反応系の濃度に依存するという非常
に基礎的でありラフな近似をすると、上記のような式が成り立ちます。
実際には、重合した方が、単量体の時よりラセミ化が進行しやすいとか、単純には行
かない面もいろいろあります。しかし、一般に、最も期待されている系でもありま
す。
以上です。 三田
> 私が不思議に思ったのは,L型でヘリクスができるならD型でも
> ヘリクスができるはずで,どちらのヘリクスも分解されにくさ
> は同じなら,光学異性体比は上昇しないように思えることです.
> 会社に帰る関係で,クローニン先生に,さらに尋ねることができ
> なかったのですが,どなたか詳しい方ご教授下さればありがたい
> です. 飯田 拝
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