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茨城大学の鈴木と申します
Kazuhiro Iida wrote:
> 公開シンポジウム「生命情報フロンティアへの多面的アプローチ」
参加して、1つ不満が残りました。
多くのプロジェクトが、強化学習、適応、GAなどの工学的応用を
披露していましたが、
生物の情報活動のいいとこ取りならば
「状況や環境に応じて自らが変わる」だけでなく
「状況や環境がどうだろうとなるようになる」発生学的なアプローチが
乏しかったことです。
(単にカオス論的なロバストネスで片づけられても悲しいが)
追加
山川プロジェクトでは、生物が中枢でやってた情報処理を末梢感覚器の
方にやらせて、中枢の負担と通信量を減らそうという試みですが、
絶えず状況の変わる系なら、末梢での学習を待つのはまどろっこいし、
一度状況が変化した後、しばらく安定する系では中枢で逆システムを
解いて、末梢へシステム関数表をダウンロードする方が合理的っぽいし・・
適用する具体的な系が想像できませんでした。
塚田プロジェクトについては、カオスだから利いたのかB=2の
臨界に近い状態そのもの(いわゆる1/fゆらぎ)が利いたのか
私には不明で、
会場からは(最近の神経科学で話題の)確立共振との
関連の質問が出たように、生体というノイズや内外の突き動かしの
多い環境でのカオスのロバスト性の議論がなかったなあとの思い
(そもそも、神経間連絡がカオス様パタンだからか、カオス屋さんが
都合のよい系を見つけたのか私は知らないが)
構造の話についても
線虫をモデル動物にした有向ネットワークへのマルコフモデル適用の
話も、神経細胞数の固定している1・2齢幼虫のネットワークとの整合を
どうしてくれると、そっちの方へ興味がいってしまいます。
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mailto:h_suzuki@***.***
鈴木@春日井市民 茨城大学 SVBL
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