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LIFEの皆様
親水性ポリマーと疎水性ポリマーをつないだ炭素数77のながーい
人工ポリマー(タンパク質じゃありません)が,脂質2重膜に大変よ
く似た膜胞を自己形成するという話が載ってました.
{Bohdana, M. et. al. (1999) "Polymersome: Tough vesiclles made from diblock
copolymers," Science 284: 1143-1146}
ドラッグデリバリー関係の人工カプセルの話なのですが,ちょっと
起原を連想してしまう話でした.
タンパク質でも,疎水性の残基がいっぱいの鎖と,親水性の残基がいっぱい
の鎖をつないだのは,膜胞つくるかしらんなどと夢想.
そのサイエンスの論文では,1996年ぐらいからポリマーソームの話
が出てきたみたいです.起原関係では,アミノ酸の熱重合物で膜胞が
できることがかなり前から報告されてますね.
(私は実物を見たことないんですが :)
ちなみに,先日紹介した,The molecular origins of lifeでは,膜胞は,
炭素質の彗星に含まれていた有機物が熱分解されてできる脂質
に由来するというストーリーが優勢です(by Deamerさん).
飯田@NEC基礎研究所
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