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Re: 単細胞生物と多細胞生物 -システム相同か?- (Multicellular organism and Unicelluar organism -Homologous systems?-

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Kazuhiro Iida

なし Re: 単細胞生物と多細胞生物 -システム相同か?- (Multicellular organism and Unicelluar organism -Homologous systems?-

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2012/4/12 21:36 | 最終変更
Kazuhiro Iida  管理人   投稿数: 68
(あらすじ)

今、大腸菌BBと人間BBの入出力と、貯蔵システム(グリコーゲン顆粒)、貯蔵システム(肝臓)の入出力のつながり方をざっくり書いて、そのつながりの各区分が互いに対応づけ可能な切り分け方になっているかを確認しようとしています。

(あらすじ終わり)



この「切り分け」「区分」という概念は曖昧すぎて判定のしようが無いように思えるかもしれませんが、検出関数の考え方を使うと、だいぶ具体的な議論ができそうです。


私は以前、事物をきちんと記述すると、

(1)生命起源のような創発現象がシミュレーションできる
   ようになったり(Biosystems 50:61-69,1999)

(2)その出現順序が決定できたりする(膜 26:237-243, 2001)、

という論文を書きました(イミフじゃわいという方チラ見してみて下さい。さらにイミフかもしれませんが。)

検出関数(Detector Function)は、その記述方法です。

「境界がある」等の曖昧な概念を条件式で明示し、計測対象の状態に応じてその条件が満たされているか否かを真偽値で返すような汎関数です。

検出関数は、
(1)観測範囲と、
(2)その範囲内の物理化学状態を評価する条件式
から成ります。

観測範囲(フォーカスと呼びます)は、個々の検出関数に固有の時空間領域で、サイズと形状を持ちます。

条件式は、そのフォーカス内を測定して得られる特定の物理化学状態が満たすべき条件を書いたものです。



その考え方をもとに、切り分けの妥当性を評価するとすると、こんなふうです。
つまり、

要素システムの入出力と個体BBの入出力をつなぐ第N-1層の記述を、大腸菌BBと人間BBそれぞれ、検出関数のシーケンスで表したとします。
例えば,

細胞外N
↓(拡散)
経膜輸送
↓(拡散)
細胞内N
。。。


拡散の検出関数、経膜輸送の検出関数、拡散の検出関数。。と書くといった具合です。

検出関数の条件式は、第N-1層相当の詳しさで記述するとします。




もし、

1)それらの検出関数の個数が一致し、

2)対応する各検出関数どうしがフォーカスの実サイズを除いて一致し、

3)さらに、同じ系列内の検出関数どうしのフォーカスのサイズ比が、
  大腸菌の系列と人間の系列で同じなら

その切り分けは妥当と判定するのです。

大腸菌BBと人間BBの中に、そのような検出関数のシーケンスを探して、もし見つかったら、「大腸菌BBと人間BBは要素システムAについて相同である、なぜなら、このように定めた検出関数の記述が一致するからである」と言いたいわけです。



※ちなみに第N-2層レベルで要素システムを記述する場合にも、検出関数として記述するのが、明示的で良いと思われます。後日、どんな記述になるか示せればと思います。

(つづく。)

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