LIFE Mailinglist Archive for the Origins of Life Study

ID
1433
DATE
01/16/2003 07:28:59 AM
TITLE
[life:001433] FW: 日大セミナーのお知らせ
AUTHOR
Kazuhiro Iida <piyopiyo@***.***>
BODY


複雑系メーリングリストからの転送です.
重複ご容赦下さい.

-----Original Message-----
From: SHIMADA Ippei [mailto:ippei@***.***]
Sent: Tuesday, January 14, 2003 9:35 PM
To: seminar@***.***
Subject: 日大セミナーのお知らせ


日大 量子科学フロンティア特別講義のお知らせです。

日時 1月17日(金) 午後1時から4時10分
講師 佐野雅己 東京大学
演題 「非線形物理と生命科学の接点」
(または、「DNAの物理から生命システムへ」)
場所 日本大学理工学部駿河台校舎 8号館2階 821室

JRお茶の水 または 千代田線新お茶の水 下車 徒歩3分
山ノ上ホテルのとなりです。2号館、8号館の順に並んでいます。

アブストラクト

DNAは、特異な力学応答やナノスケールでの自己集合性を示すことから物性的に
興味ある対象である。一方、生命情報の担い手としてのDNAは、データでありなが
らプログラムの一部を構成し、細胞内で他の分子と相互作用することにより複雑な
化学反応系を構成し、生命システムの制御の要となっている。生命システムを理解
するためには、DNA情報がいかに細胞内の複雑な化学反応と関わりながら、1細胞
の応答から、発生、情報伝達処理、学習といった高度に組織化された機能に至るま
での各システムの制御を可能にしているかを、ゆらぎや安定性、ダイナミクスの問題
まで含めて定量的に明らかにすることが必要でありその試みは始まっている。
講義ではそれらのアプローチを紹介する。前半では、(1)柔軟な構造を持つDNAの物性
から出発し、DNAの相転移現象のレーザーピンセットによる計測や遺伝子発現調節
との関連などについて説明する。また、後半では、(2)DNA遺伝情報の発現制御メカ
ニズムとその記述・予測方法としての非線形動力学、確率的記述法、それらを検証
するための構成的実験やin vitro増殖系などについて講義する。

連絡先 島田一平 ippei@***.*** 03-3259-0915


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