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三田様 
ご指導いただき,ありがとうございます. 
三田さん> 
基本は、生成した結晶がキラルか否かに依るはづです。従って、キラル分子が結晶化 
してキラルな結晶を生成するときにも使うことになります。ただ、先のご講演のよう 
に結晶化をすることによりキラルになると言う面を強調して使うこと(アキラル分子 
からのキラル結晶生成)も、あるのではないかとも思われます。 
結晶がラセミ化合物(2つの鏡像異性体が対になって結晶化したもの)を生成する場 
合(キラル分子のアキラル結晶化)は、少なくとも該当しないことになります。 
 
飯田> 
そうですよね.キラル分子がアキラル結晶になるっていう実例もなさそう 
ですしね.あと,松浦先生によれば 
結晶を右旋性にしたいときは,何かのキラル「種(たね)」 
(結晶の成分でなくても良い)をまくと,そのキラル種の向きか,逆の向きに 
揃った結晶ができるそうです.この「種」は,実験室にまいとぶ埃程度のものでも 
十分なキラル種になるそうで,実験やるにあたって困っていたぐらいの敏感さ 
だそうです.ということは,結晶ができるときは,既にある結晶が場を提供 
するなどの自己触媒的な過程が進行しているに違いないと思われます. 
(これは,原田先生も議場で言っていました.) 
 
 
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