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lifeの皆様
ご指摘いただいて,まだ答えきれていない部分もありますが,抽象的な話
だけでは,研究の意義を見失いそうなので,具体的な物質進化のステップ
を追及する中で,問題を発見してゆきたいと思います.
ここでは,細胞膜の自然発生について考えます.
細胞膜とその生成に関連しそうな属性として,
「物理的境界がある」
「特異化傾向がある」
「自己組織化が起こる」
「恒常性を維持する」
「自系への依存度が高い」
という5つだけに限って分析を試み,山口さんご指摘のような論理のほころび
があれば,繕いながら進み,結果として三田さんご指摘の具体的検証実験の
内容にたどり着ければと思います.
ご批判,ご協力いただければ幸いです.
まず,分析の目的を確認しておきます.
分析の目的は,
1.生体膜が獲得される進化過程を,系統樹で記述し,
2.否定できない進化順序があれば,それを明らかにし,
3.その進化ステップを生じさせた,システム構造を推定し,
4.検証実験を実施するのに十分な情報を得る
ことです.
次のメールでは,生体膜の起原に関する諸説を振り返ります.
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