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飯田 様
こんばんわ。荒@奈良先端大です。
>生体防御系といった意味です.:)
>外来性の生物に対抗するものとしては,他に毒素の生産を
>挙げても許していただけますか.たとえば抗生物質とか
>(アレロパシーと呼んだほうがいいのかな?)
>逆に外来の毒素(Toxin)など物質に対抗する手段とかあるんでしょうか?
>よく薬剤耐性プラスミドとか聞きますが..それ以外にもありそうな.
毒素、というのを微生物サイドから見ると、栄養獲得のための道具という側面が強い
気がします。
プロファージ毒素が、他の微生物を殺すのに(えさの取り合い)役に立っているかど
うかはちょ
っとわかりません。薬剤耐性に関しては、薬剤のターゲットが変異して効かなくなる
ことはありま
す。こういう「変異」のおこりやすさとかのメカニズムは、生体防御系になるのでし
ょうか?
毒素物質が細胞表面のレセプターに効く場合とかも、こうした変異の機構(進化?)
による
対抗というのはあると思いますが、そういうものも入れてもいいのでしょうか?
>たとえばバクテリアはファージにやられっぱなしなのでしょうか?
たとえば大腸菌でも、ファージが侵入するのに必要な表面抗原遺伝子に変異をいれる
とファージが
侵入できなかったり、またゲノム上の侵入可能認識サイトがないと入れなかったりす
るそうです。
ファージもたくさん種類があるので、そこらへんの分子群は、やられるかやられない
かということに
かかわっているようです。
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荒 武 (Takeshi Ara)
奈良先端科大・遺伝子教育センター・生体情報
e-Mail : takeshi@***.***
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