LIFE Mailinglist Archive for the Origins of Life Study

ID
113
DATE
09/25/1997 10:10:57 AM
TITLE
[life:000113] Re: What is life?
AUTHOR
"飯田一浩" <iida@***.***>
BODY


荒 様 LIFEの皆様

おはようございます.

荒さん> 「生命の相と相転移」については飯田さんの生命システムの..
>
> 飯田>1.代謝系である.
> >2.物理的境界で区切られた部分系である.
> >3.センサ,プロセッサ,アクチュエータ構造を持ち,刺激に
> >  対して反応する.
>
荒さん> に、
> 4.時間的境界で区切られた部分系がある.
>
> を加えてはどうかと思います。これは生成とも関わる問題ですが、自己崩壊
> を上位の代謝としてとらえるとき、構成要素の代謝の関係の関係...と階層
> 化したとき、それぞれの階層で時間的境界(ソリトン波形のようなイメー
> ジ)というものを下位またはその層の構成要素(または自己:部分系)に
> 対して考えられれば、考え方がすっきりする気がするのですが。ただし、

「それぞれの階層で時間的境界(ソリトン波形のようなイメージ)」を考え
るという点をもう少し詳しくご説明いただけますか?

階層に特徴的な時間スケール,例えば,気体分子のスケールなら,一個の分子が
他の分子にぶつかるまでの平均時間とか,それらが集まったガスのスケール
なら,拡散にかかる時間とか,,そういう統計的な時間でしょうか?
それとも,


> 生命システムの寿命というのは難しいので、ある部分系の寿命、という観
> 点でしかまだ考察していません。微小時間での最小システムに必要かどうか
> わからないのですが、もしもエントロピー生成の停止といったことを考える
> ときに、時間的な幅が存在してくるのなら、わりと基本的な性質として加え
> てもよい気がします。1.の代謝の定義と重なっている部分もあるようでがど
> うでしょうか。

生命は上の階層から見て振動現象として捉えるべきで,
その1周期を「寿命」,(時間的境界?)と見るという主張でしょうか?

(寿命という視点は,面白いです.でも生命の上の階層って何でしょう?)

飯田一浩

--
"Life and Evolution '97"
Kazuhiro Iida,
Fundamental Research Laboratories, NEC Corporation,
34 Miyuki-ga-Oka, Tsukuba, Ibaraki, 305 Japan.
TEL +81(298)50-1142, FAX +81(298)56-6136.


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