LIFE Mailinglist Archive for the Origins of Life Study

ID
111
DATE
09/24/1997 08:00:41 AM
TITLE
[life:000111] Re: What is life?
AUTHOR
"Naoaki Ono" <nono@***.***>
BODY


飯田さん、及び LIFE の皆様。

はじめまして。新しく入会した東大広域システムの小野と申します。

早速ですが少し質問が。

>2.生命を議論する対象となる部分系は,物理的境界の内部であっ
>  て,境界の離散的な分布を形成するメカニズムを保有する
>
>「物理的境界を形成するようなメカニズム」なんて書くとおおげさ
>ですが,例えば,脂質の自己凝集する性質などです.自己凝集とい
>うメカニズムが組み込まれていることで,脂質膜胞の内部は,明瞭
>な部分系として考察の対象となります.

ここで「境界」として意識されているのは、拡散反応系における界面
のように、「系の状態が(急速に)変化する領域」というよりも、
「物質の行き来を制限する構造」としての境界という意味と考えて
いいんでしょうか?

(どうも両方の見方が混ざっているようにも思えるのですが..)

ある部分系がそれと認識できるためには、その部分系と残りの
系との間の物質(、エネルギー、情報等)のやりとりをどこかで
制限する構造(境界、あるいは「膜」)が存在すればいい。
特に、その構造をその部分系自身が作り出し、維持している場合、
それはひとつの特徴的な部分系として検出され得るだろう、という
筋書きなんだと思うのですが、

そういった領域や状態としてではない、「機能」としての境界、を
数学的というか物理的に記述する方法はどんなものが考えられるの
でしょうか、そこのところがまだ良く分かりません。

どなたか教えて下さい。


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東京大学総合文化研究科 広域科学専攻 広域システム系
池上研究室 小野直亮

E-mail: nono@***.***
tel: 03-5454-6833
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