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LIFEの皆様
(つづき)
「意図」「合目的性」云々を議論する前に,できるだけトリビアル
なシステムの「目的」を指摘しておく必要があると考え,先に
現存する生物と共通の物理化学的性質が「検出されること」
ではないかと述べました.
特定の物理化学的性質を物理属性と呼び,物理属性を検出する
検出関数Ψ(γ),(γはシステムの状態)を与えると,
素朴に考えて,システムが「合目的的」であるか否かは,
「Ψの値を増加させるような構造を持つか」どうか
ということに置き換えて考えることができるでしょう.
この「目的」の下では,例えば,dx/dt を決める方程式の中に,
山登りアルゴリズムに相当する項 k f (∂Ψ/∂x),
(但し,xはγの要素,kは正値の変数,f は増加関数)
が含まれることは,システムが「意図」を持つことに相当し,
その項が(γに応じて)他の項に比べてドミナントに作用している
状況では,システムが「合目的的」に振る舞っていることに相当
すると考えます.
逆に,そのような項を含まない系は,「意図」「合目的性」といった
解釈とは無縁であるとも言えるでしょう.いかがでしょうか?
飯田@NEC基礎研
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