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| 中川様 LIFEの皆様 
 中川さん:> 細胞内オルガネラではありませんが、培養細胞や細胞性粘菌が
 > 移動する際に形成する仮足が伸展するための力はアクチンの重
 > 合によって発生していると考えられています。また、その制御
 > も Arp2/3 複合体によってされていると考えられています。
 > #ちなみに Arp2/3 は酵母(分裂、出芽もとに)にもあります。
 
 飯田: 細胞の駆動装置というと,筋肉や,鞭毛,繊毛などを
 思い浮かべがちですが,アクチンの重合は,よりシンプルで
 普遍的ですね.
 
 生命系の要件として,駆動装置の存在は,必要条件と十分条件の
 変わり目(つまり起原)にかなり近いところにあると思います.
 それで,このシンプルな駆動機構は,十分起原に関係する考察の
 対象になると思います.
 
 例えば,アクチン重合につかわれるATPと,筋肉の収縮に使われる
 ATPの使われ方は,全く異なるように見えますが,類似点は
 無いでしょうか?最近の説では,ATPは,ミオシンヘッドの振動を
 抑えるように作用するそうですが,アクチンを重合させる際の機構
 とは無関係でしょうか?
 
 飯田@NEC基礎研究所
 # 科学の発展と研究の楽しみを奪うもの:
 # 名誉欲,秘密主義,そして特許
 
 
 
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