LIFE Mailinglist Archive for the Origins of Life Study

ID
1056
DATE
06/22/1999 05:28:50 PM
TITLE
[life:01056] 返: Re: peptide binding energy
AUTHOR
"Kazuhiro Iida" <iidakek@***.***>
BODY


光澤様

講演などがありお返事おくれました.先日の
生命と複雑系シンポジウムで
丸山先生のお話を大変興味深くうかがいました.



光澤さん:
> 1)Borsook, H.(1953) Peptide bond formation. Adv. Protein Chem.
> 8, 127-174.
>
> ala-gly, gly-glyのデータならのっていました。
> これによると、それぞれ 4130, 3590 cal/mol (at 37.5 ℃)です。
>
>
> 2)Shock, E.L.(1992) Stability of peptides in high-temperature
> aqueous solutions. Geochim. Cosmochim. Acta 56, 3481-3491.
>
> ペプチド結合エネルギー(ala-gly, gly-gly, diketopiperazine)
> を温度:0-500℃、圧力:0.5-5.0kbの範囲で、H.K.F.モデルという
> ものを使って、推定しています。
> その結果、海底熱水環境(250-400℃,0.2-0.3kb)では、
> ala-glyで4700-3800、gly-glyで2600-1000cal/molです。
> これを平衡定数に換算すると、高温ほど平衡定数が大きくなります。
> つまり、ポリマー化の反応が高温ほど起こり易いといえます。

飯田:
まず高温高圧だと,アミノ酸の残基の効果がかなりでることに
驚いています.大変勉強になります.
Geochemistryの範疇にそういう重要な情報が含まれていたとは,
今度から,データ収集に含めます.こういう基礎データ
を羅列してあるだけのデータベースでもLIFEから参照できると
いいなと常より考えております.


光澤さん:> 野田先生のご紹介されていた文献で分かりましたでしょうか?

当該メンバの方,いかがでしたか? :)     飯田

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